新感覚MIDI Keyboard〜ROLI Seaboard〜
半年ほど前に買った、新感覚のMIDIキーボードの紹介です。
ROLI社
の
Seaboard RISE
という商品です。
僕が買ったのは25鍵モデルのRISE 25ですが、
他にも49鍵モデルのRISE 49や、
ROLI日本ポータルでは購入できないのですが、
Seaboard GRANDというプロ仕様のものもあります。
他にもBLOCKSという電子楽器などを販売しているようです。
Seabordがこれまでのキーボードと異なる点は
鍵盤と鍵盤の境目が無いこと
ですね。
境目がなく、盤面全てが黒いラバー状の素材になっています。
プニプニしているので、触ってて気持ちいい…
鍵盤の境目が無くなることの利点は
音と音の間の微妙な音を表現できること
ですね。
ギターやベース、ボーカル、金管木管など…基本的に理論値通りの周波数で音が鳴っていることは少なく、生演奏では音がハズレることが「気持ち良い」と感じることも多いものです。
そんな「音のハズレ」を意図的に演出できるのが、Seaboardの良いところだと、私は思っています。
よくあるキーボードには、キーボードの左側に、丸いホイールなどが付いていて、そこをクルクル回したりすることでピッチベンドが出来ます。
(ピッチベンドとは、通常ドー→っていう音程なのが、ドー⤴︎レー⤵︎ドーって感じで連続的な音程変化をさせることです)
しかし、Seaboard RISEやGRANDでは、ピッチはすべて鍵盤上で操作します。
鍵盤を押しながら、左右にプニプニ指を移動させることで、ベンド操作が可能です。
鍵盤の上下部分(平らになっている部分)を使うと、幅の広いピッチベンド操作が出来ます(Glide)。スマートフォンのスワイプ操作のような感じですね。
また、弾く強さによって音色が変化するのは勿論のこと(Strike)、
押しながら圧の強さを変化させることで、微妙な音色操作が可能になっています(Press)。
さらに、鍵盤に沿って上下に指を移動させて音色が変化させたり(Slide)、
鍵盤から指を離す速さで音を変化させることもできます(Lift)。
文字で説明されただけではわかりずらいと思うので、YouTubeのSeaboardの説明動画を貼っておきます。
このような、5D touchと呼ばれる、今までの鍵盤に無かった演奏方法がSeaboardシリーズの特徴となっています。
ラバー状の盤面と、高品質なセンサーが、プレイヤーの感覚的な演奏を可能にしています。
RISEに付属するソフトウェアであるEquatorは、5D touchに最適化された音源モジュールです。
この音源もとても素晴らしく、特にサードパティ製のソフトウェア音源を購入しなくても、十二分に遊ぶことができます。
また、Seaboardに対応したサードパティ製の音源を使うことで、リアルなギターやサックスの音を表現できるようになったり、仕様用途が広がります。
最早「鍵盤」と呼んで良いのかもわかりませんが…
今までありそうで無かった鍵盤、それがこのSeaboardです。
現状、日本で取り扱っている店舗さんがあまり無いので、触って試すことが難しいかもしれませんが、鍵盤奏者の方々は是非Seaboardを一度触ってみて欲しい、と思います。
楽曲制作、演奏スタイル全ての幅が広がるので、しばらく使っているうちに虜になること間違いない、かと…
今ROLIが熱い…